2022 映画『百花』× 諏訪湖 |湖面に映る「半分の花火」|長野県・諏訪市
■ 愛と記憶を描いた映画『百花』
母が記憶を失うたびに、僕は想い出を取り戻していく。
映画『百花』(2022年9月9日公開)は、
川村元気監督が自身の同名小説をもとに描いた作品です。
主人公・葛西泉(菅田将暉)は、レコード会社に勤める青年。
彼の母・百合子(原田美枝子)は、自宅でピアノ教室を開いています。
しかし、かつて母が起こしたある事件をきっかけに、
ふたりの間には長いあいだ埋まらない溝がありました。
そんなある日、母が認知症を発症します。
ピアノの弾き方も、息子の妻・香織(長澤まさみ)の名前さえも思い出せない。
失われていく記憶の中で、泉は母と向き合いながら、
忘れていた「家族の時間」を取り戻していきます。
そして、母の部屋で見つけた一冊のノートが、
封じ込められた真実を静かに語りはじめるのです。
主演は、菅田将暉さんと原田美枝子さん。
共演に長澤まさみさん、永瀬正敏さん、北村有起哉さんら実力派が並びます。
主題歌は、KOE「哀しみのそばで」。
静かに心を揺さぶる旋律が、作品の余韻を深めます。
この作品は、第70回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀監督賞を受賞。
日本映画の美しさと記憶の情景を世界に印象づけました。
■ ロケ地 ― 諏訪湖に咲いた「半分の花火」
物語の象徴として登場するのが、長野県・諏訪湖の花火。
湖面に映る“半分の花火”は、母と息子の記憶をつなぐ大切なシーンとして描かれています。
静かな湖に映る光と音の共演。その幻想的な一瞬は、
観る人の心に深く刻まれる名場面です。
この印象的な花火シーンの撮影地となり
映画『百花』は、【諏訪シネマズ第4号】作品です。
地域と映画が一体となって、作品の世界を体験できる場所となりました。
■ 『百花』公開記念 ✕ 諏訪湖オータム花火
映画公開を記念して、2022年9月9日から5日間にわたり、
諏訪湖では「映画『百花』公開記念 ✕ 諏訪湖オータム花火」が開催されました。
9月9日(金)・10日(土)・17日(土)・23日(金・祝)・24日(土)の計5日間、
毎夜20時30分より10分間、湖畔から約500発の花火が打ち上げられました。
特に“半分の花火”を再現した水上スターマインは、映画の世界そのもの。
まるで、スクリーンを飛び出したような光景でした。
■ 諏訪湖を訪れてみませんか
映画を通して描かれた諏訪湖の風景は、実際に訪れるとさらに深く心に残ります。
湖畔を歩けば、あの日スクリーンに映った「光」と「記憶」が
静かに揺らめいているように感じられるはずです。
このページでは、2022年9月17日(土)に打ち上げられたオータム花火の映像を紹介しています。
夜風に包まれた諏訪湖の上に咲いた、“半分の花火”。
どうぞその瞬間を、あなたの時間で味わってください。
■ 映画情報まとめ
タイトル:百花
公開日:2022年9月9日
監督・原作:川村元気
脚本:川村元気、平瀬謙太朗
出演:
葛西泉/菅田将暉
葛西百合子/原田美枝子
葛西香織/長澤まさみ
浅葉洋平/永瀬正敏
大澤哲也/北村有起哉
永井翔太郎/岡山天音
主題歌:KOE「哀しみのそばで」
上映時間:104分
ロケ地:長野県諏訪市・諏訪湖
半分の花火が映したのは、母と息子の記憶、そして諏訪湖の永遠の光。
映画とともに、あなたの心にも“ひとつの花”が咲きますように。
■ この動画には、花火が打ち上がった夜の会場で収録した“そのままの音”を使用しています。
あの夜、諏訪湖の湖畔でしか味わえなかった空気の揺らぎや、耳に届いた生の響き。
その瞬間の温度や臨場感を、できる限りそのままお届けしたいという思いで編集しました。
音がつなぐ、映画の世界観。
画だけでなく、五感に触れるような体験として、ぜひお楽しみください。
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